西洋音楽事始

こんにちは、永田です。(@ trombonemusic11)

私の働いていた音楽博物館では西洋音楽が明治以降、日本がどのように受け容れてきたのかを研究していました。黒船来航からドンドン入ってきた西洋文化。服装、食べ物、嗜好品。今まで日本人は見たことも無かったものばかりでした。
西洋音楽もその1つです。

黒船に乗っていた軍楽隊が「むすんでひらいて」を演奏していた記録が残っていて、これが日本で初めて演奏された吹奏楽の演奏だと言われています。そのあと、横浜で外国人の講師を招いて日本人による吹奏楽が始まったそうです。

当時は医学はドイツから、音楽はイタリアからという風に何でも世界の最先端のものや人が日本に来て日本人に伝えていきました。

西洋音楽はどのように日本人に受け容れられてきたのか。ドレミファソラシドは江戸時代にはまだ日本にはありませんでした。都節音階、律音階など日本固有の音階が使われていました。そして初めはキリスト教の賛美歌を日本語訳にしたものを歌っていました。それから西洋音楽の和声を勉強した人々が唱歌をたくさん作って広がっていきました。

音楽博物館には明治以降の大正時代の演奏会のチラシや戦時中のチラシなどが所蔵されていて、今でも毎月開催されているクラシックのコンサートのチラシを集めています。私はこの現代のコンサートのチラシを集めてファイリングしていく事を2年目から担当しました。毎月、滋賀&京都、大阪&神戸へのチラシ収集の出張に行っていたので、おかげでこの1年は情報通になりました。

また様々なコンサートや演劇のチケットを頂ける機会もあって生の演奏にも触れる機会が増えて幸せでした。

西洋音楽が日本に来てまだ150年程てす。これからどのように進化して広がっていくのかとても楽しみで仕方ありません。

コメントを残す

%d