国際協力と地域創生の類似性

こんにちは、永田です。(@ trombonemusic11)

4月も中盤に差し掛かり新生活にも少しずつ慣れてきたのではないでしょうか。今日は国際協力と地域創生の類似点があるのではないかと感じたのでその辺りを考察していきたいと思います。よろしくお願いします。

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地域を活性化させるってどういうこと?

私が音楽で初めてギャラをもらった仕事は18歳のとき、日本イチ長い商店街として有名な大阪の天神橋筋商店街でのクリスマス。イベントでの演奏でした。トロンボーン2重奏で外の寒いステージで凍えながら15分間を3公演という内容でした。しかし演奏の合間はご飯が出たり、暖かいストーブに当たったり、商店街の会長さんとお話させていただきました。大阪でも若い人の人数は減っていて盛り上げていくのが課題なんですよ、ということを聞きました。大阪でそうなら地方はもっと大きな課題を抱えているということです。そんな演奏の仕事から地域の活性化というところに関心を持ち始めたのでした。
人口が減って担い手が居なくなるということは実際に起きていて伝統技術、伝統芸能などの跡継ぎ問題。また地域を支える人材が確保できない現状にある。それは都会に人やモノが集るように社会が作られているので自然とそうなっていくのが当たり前で、それを止めることはできない中で解決策を見つけていくのかというのが議論されている。
解決策としては観光の目玉になるモノを地域で見出して売り出していく、行政サービスを充実させて移住者を募る。様々な方法で取り組まれているのが現状です。

日本はどうしたいのか?労働現場の悲しみ

日本は人口の減少を止めることができなくなっているが、悲観的に見る必要はないという意見もある。日本は資源が少なくその資源の輸入をどの様にするのかをこれまでに考えられてきました。人口が減ることで資源の必要量が減るという観点です。
しかし労働人口が減ってしまう点ではこの数十年で私達が直面する課題なのではないでしょうか。それを外国人労働者で補おうとしているのが日本の政府の方針ですが、実際に労働現場で起きていることは本当に受け入れる姿勢があるのかと疑いたくなることばかりです。外国人労働者を低賃金で長時間労働させる。実際に身につけられる技術の研修は行われず、放射能の除染作業に従事させる。など。普通に考えたらオカシイことが日本では起きている。
私は20代前半のとき、日本料理屋の厨房でアルバイトをしていた頃がある、そこには台湾人の女性が働いていました。料理長や調理師たちの台湾人従業員への扱いはホントにひどいものでした。終いには料理長が日中戦争勃発やとか言い出して。台湾人やけど?って私は思ったけど。その様におバカでデリカシーが無い日本人がホントに多いのです。自分の国のことしか見られていない視野の狭い日本人の悪いところです。私が遭遇したようにこのようなことは日本中で起きていて、これから外国人労働者が増える中でもっとたくさん起きてしまう可能性があると思います。
それは日本にとってマイナスでしかないのです。日本は労働者が必要なのに、上記のように外国人労働者に対して失礼だということ。そんな噂はすぐに広まって日本には働きに行かないほうが良いと言われてしまっても仕方がないのではないかと思います。私は日本は自分の国だけど、この外国人労働者を大切にできない風土があることで、日本なんて困り果てて潰れてしまえばいいと思っています。笑

今のところ日本に行けば仕事があって稼げるから東南アジアの人々は日本で働きたいという気持ちで居てくれていますが、このままでは違う国に行った方が良いと言われかねないです。
そうなったら困るのは自分達ですよね。

第3者だから見えること~国際協力と地域創生の類似点

総務省が地域創生の担い手となる、地域おこし隊という事業を行い、従事者は地方自治体に住んで、観光、農業、林業、水産業、福祉、教育、様々な分野で活動されている。冒頭に書いた国際協力と地域創生の類似点があるのではないか、という点はここから発したことです。
国際協力の現場では地域のニーズを探し出して、実行可能かの精査をして実行していくのですが、地域創生における活動も地域の住民にニーズを聞いて実行していくことから同じ手法で行われていると考えます。国際協力でも地域創生でも第3者という地域の人間ではないからこそ見えること、口を出せること、やれる事があるのだと思います。

人の取り合いを止めて関係人口を増やすこと

関係人口を増やすこと、これも国際協力と地域創生どちらの現場でも大切なことです。例えば私が活動するフィリピンのNPO法人、サポーター会員を増やして安定した運営をしたいところであります。そのためにも団体の活動に一度でも参加した人が日本に帰国した後も関係を続けてくれる人を作るのは大切です。またうちはやっていませんが商品を買えば寄付に繋がる寄付つき商品を買い続けてもらうのも関係人口を作る方法だと思います。
一方、地域創生の現場では移住というゴールを設けられていますが、これは人口減少の中で人の取り合いをしているようにも感じます。もちろんその地域を愛して住みたいと思えることは素敵なことです。しかしその地域と関係を続けてくれる人口を増やすほうが容易で継続性がある気がしています。それは観光客としてなのか、海外を含めた文化交流、スポーツ、趣味など、他地域と関係性を結ぶ方法は多岐にわたります。私もフィリピンや所属するNPO法人と関わりを続けてくれる関係人口の増加を考えていきたいと思います。

音楽による地域創生と国際協力

私は音楽は演奏をするだけでなく、人と人を繋げたり、地域、世界の国々を繋げることができるツールだと思っています。しかしこの考え方を持って音楽活動をしている人はまだ少ないのではないかと思っています。私は日本で働くことになるのであれば地域創生に関わりたいと思っています。山形県庄内町で音楽に特化した地域創生の求人があったのです。私はとりあえず挑戦していくタイプなので履歴書を庄内町役場に送りました。履歴書の中に私が音楽で実現可能な地域創生の案を描きました。高齢者の介護予防に器楽・声楽アンサンブルを用いたり、オーケストラを人の集る場として機能させたり、海外からの国際交流プランを作って関係人口増加を促進したり、色んな草案を盛り込みました。実際には面接を受けに山形に行く暇はないので話は進んでいません。こんな考えを持っている人が居るというのを伝えたかったのです。

これらの案もフィリピンで国際協力の現場から得たこと多くあり、国際協力から地域創生へ繋げられる方法を模索しています。音楽というツールは汎用性が高く、色んな分野で使えるのにまだ使われていないのが現実です。それは音楽家が音楽の演奏以外の価値を見出せていないからではないでしょうか。音楽のもつ力を掘り起こして社会に見せていけば可能性を感じてくれる人は多いのではないかと信じています。まだ数は少ないですが音楽での新しい取り組みがこれから増えていくことを心から願っています。何か一緒にできる事があれば教えてください!

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