この半年ぐらいのこと

こんにちは、永田です。(@ trombonemusic11)

2013年11月から2019年8月まで約6年間、常夏のフィリピンで暮らしていた私がなぜ帰国後、島根県川本町に移住したのか、これから何をしていくのかを少しづつ発信していきたいと思います。

こんな経緯がありました

まだフィリピンで暮らしていた2019年4月頃に山形県庄内町が音楽分野で地域おこし協力隊の募集を行っていたのインターネットで見て応募しました。パソコンで履歴書を作ってメールで送ることは駄目でしょうかと庄内町役場に連絡しましたが受け入れられず(笑)めんどくさいけど手書きで久々に日本語たくさん書いて、国際郵便で送料5,000円と言われて止めようかと思いましたが送りました。書類選考は通り、そして後日面接の日程の連絡がありましたが面接予定日の6月はクラウドファンディングで資金を集めてドイツに指揮の勉強に行く予定があり、庄内町役場に面接日を変えてもらえないか連絡しましたが受け入れられず流れてしましました。

こんな経緯がありました⓶

6月はドイツで素敵な音楽の時間を過ごせました(ドイツでの経験についてもまた書いていきますね)そして6月下旬、日本で講演の仕事があったので帰国しました。その講演の会場だった大阪府の中学校で突然ぎっくり腰になってしまったのです。学校で倒れるとたくさんの生徒の5時間目が無駄になってしまうので痛みを我慢して50分間お話をしました。何とか帰宅をしたときに動けなくなって救急搬送で病院へ。3週間ほど日本で休養していたためフィリピンに帰国するのも遅れてしまいましたが、もう既に一度日本に完全に帰国しようと決めていたので7月中旬から半月ほどでしたがフィリピンにある自分の荷物の引き上げと現地人スタッフへの引継ぎの為にフィリピンへ戻りました。そして日本に帰国する前にトロンボーン奏者として所属していたセブ・フィルハーモニック・オーケストラの本番があって、改めてこの6年間フィリピン人と音楽ができて良かったなと思いました。またフィリピン人と関わる事業も作っていこうと思っています。

日本に帰国後

2019年7月31日のフライトで成田空港に到着してからが大変でした。少し到着が遅れて郵便局が閉まってしまい楽器が郵送できなかったので翌朝まで空港で待つことになりました。この1夜がホントに大変でした。無事に朝を迎えて楽器を大阪の自宅に送って、そのあと数日間は関東でお世話になった方にお会いしてから、大阪に戻りました。
さて帰国して日本で何をしていくのか?身体のこともあったのでノビノビしようかと思いましたが、お金もないので短期の仕事を探したところ、厚生労働省から委託を受ける仕事で労働保険の調査というのがありました。労働保険の報告書が出されていない事業所に行き、業務用スマホで写真を撮ったり、フォームに調査報告を送るというものでした。知らない場所を歩けるということで少し旅行気分も味わえて、腰のリハビリにもよく最高ではないかと思い始めました。大阪市の色んな区やその他たくさん歩きました。生野区を歩いていた時に人権問題を扱うセッパラム文庫のチラシを見つけて連絡すると私が出演したNHKのドキュメンタリー番組をご覧いただいていたようで話が進み、2020年2月に開催した上映会につがりました。この仕事はひと月ほどで終わり、次は国連UNHCRを支援するNPO法人で契約社員として仕事を始めました。その間にこれまで長く海外にいた経験を生かしてまた海外で働くのか、それとも日本で働くのかといろいろと考えていました。

地域に根差した活動

フィリピンで6年間行ってきた音楽教育活動も地元の人々と協力をして、その地域に還元されていく現地に根差した活動でした。
私は大学では音楽を勉強してきました。大学1年生の時に初めて演奏の仕事を受けたのが大阪にある天神橋筋商店街でした。日本一長い商店街としても有名です。12月の寒い日に野外での演奏でしたが商店会長さんが演奏後には温かい飲み物を持ってきてくれてお話をして下さりました。その中で地域づくり、地域のつながりについてお話しいただいたことを私自身が良く覚えていて、地域に根差した活動の大切さを考えるようになりました。しばらく考えた結果、日本の地方から音楽を用いて何かできる事がないかという観点から提案書を作り、島根県川本町の提案型地域おこし協力隊に応募したのでした。しばらくして町役場から電話をもらい、9月に大阪で移住フェアがあるから会いましょうということになり、そこでは一度川本町に来てみませんかということになり、10月の終わりに1泊2日で行ってみて、役場の方と話をして話が進み、12月に町長を含めた面談を経て、採用の通知を受けて2020年3月1日から地域おこし協力隊として辞令を受けて活動を始めています。

これから始めること

島根県川本町で暮らし始めてひと月が経ちました。川本町は島根県の真ん中にある中国地方最大の川である江の川と山々に囲まれた人口3,300人の町です。1,000人収容ができる大きなホールがあり音響はとても良いです。私と島根県との繋がりは父方の祖父祖母が島根県安来の出身であることです。それぐらいしか無く、昔一度松江に来たことがある程度でしたが縁が繋がり暮らすことになりました。私の活動は、まちにある湯谷温泉 弥山荘という温泉施設で働きつつ、音楽を通した町おこしを提案して実施しています。島根県内の演奏団体や音楽関係者にメールを送っては会いに行くということをして繋がりを作っているところです。いくつか考えている企画としてはヴァイオリン教室からのオーケストラ教室、小泉八雲はアイルランド人の父を持つことから関連させたアイルランド音楽のイベント、作曲コンクール、介護予防を目的とした音楽活動、海外の演奏団体との交流コンサート等、企画は既にたくさんあるのですが新型コロナウイルスの影響でなかなか動き出せずにいる状況です。一刻も早く事態が収束して世界中の人々が元の生活に戻れる日が来てほしいです。その日が来たときには一緒に音楽を奏でましょう。島根にも遊びに来て下さい。心よりお待ちしております。皆さんの日々の健康をお祈りしています。元気でお過ごしください。

永田正彰

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