作曲コンクール募集開始

こんにちは!! 島根県邑智郡川本町の地域おこし協力隊の永田(@ trombonemusic11)です。

2020年3月から音楽を通した地域おこしを 島根県川本町で行っています。赴任してからいくつか音楽イベントを企画していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のイベント自粛の関係でどれも開催が難しいことからこの状況でも開催ができ、町の活性化につながる音楽事業として作曲コンクールを考えました。このコンクールが町の活性化につながる事を願っています。

どのようなコンクール?

この作曲コンクールの趣旨は川本町の活性化、そしてまちの温泉である湯谷温泉弥山荘の活性化のために吹奏楽編成でテーマ音楽を公募する作曲コンクールです。審査員には町内にある川本中学校、島根中央高校の吹奏楽部の生徒のみなさんにも参加していただき学生賞を選んでいただきます。そして審査委員長には全日本吹奏楽コンクールの2015年の課題曲Ⅴ「暁闇の宴」を作曲された、朴 守賢(パク スヒョン) さんに依頼いたしました。私の大学の先輩でもあります。このコンクールにエントリーされたすべての作品は募集締め切り後に公式サイトにて公開して一般の方にも全作品をお聞きいただこうと思っております。応募された作曲家の方にとってもご自分の作品が多くの方に聴いていただく機会となればと思っております。さらに応募者全員に川本町の特産品で健康に良いエゴマ製品をお送りいたします。そしてグランプリ賞は賞金100,000円、学生賞は賞金50,000円をご用意しております。たくさんのご応募をお待ちしております。

島根県川本町ってどこ?

島根県は東西に長い県で、ちょうど真ん中にあるのが川本町です。人口は3,200人、平成の大合併を行わなかったので小さな町の中で大体のものが買えるコンパクトな町を実現できています。近くに世界遺産にも登録された石見銀山があり江戸時代は幕府の直轄領でした。中国地方最大の河川、江の川が流れていて古くから水運の中継地として栄えていたそうです。ジブリ映画「もののけ姫」で鉄を作るたたら場が出ていましたが、その中でも登場していた、風を送り強い火力を作る、足踏み式の天秤ふいごを開発した人が江戸時代に川本町に居たという碑が町内の弓市八幡宮に残っています。町の中心地に大きな製鉄炉があったそうです。そういったことを想像してみると、まるで映画の中のたたら場のような当時の活気が想像できます。

湯谷温泉とは?

湯谷温泉の歴史は室町時代前期までさかのぼることができます。当時この地を治めていたのは小笠原氏。すぐ近くにある石見銀山を巡って戦いが繰り広げられ、大内氏、尼子氏に挟まれる。最終的には大内氏を受け継いだ毛利氏に従うことになる。 そういう時代からこれらの戦国武将たちの傷を癒してきたのがこの湯谷温泉です。

地域の伝統芸能

島根県西部には石見神楽が根付いています。元々は平安時代から室町時代にかけて人々が村々に祀られている農業の神様の神事から発展していったといわれています。とても華やかな衣装をつけて踊る舞、テンポの速い音楽が印象的です。川本町にも神楽団があります。お祭りの時には神楽の演目が夜通し演じられるそうです。

「音楽のまち」として

川本町が音楽のまちと宣言したのは昭和40年代に川本高校(現 島根中央高校)が全日本吹奏楽コンクール全国大会において金賞を続けて受賞したことから町をあげて音楽のまちと宣言しました。川本町には1,000人収容できる悠邑ふるさと会館があり、その音響も素晴らしいホールです。今回の作曲コンクールでグランプリと高校生が選ぶ学生賞を受賞した作品は地元の音楽愛好家を中心に日本全国に呼び掛けて吹奏楽団を結成して受賞曲の発表イベントを悠邑ふるさと会館にて開催を予定しております。現在は新型コロナウイルスのイベント自粛の関係で開催時期をお知らせすることが叶いませんが実施する計画を持っております。”音楽”をテーマにして川本町が活性化していくようにコーディネートしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。どうぞみなさん身体に気を付けてお過ごしください。

川本町 地域おこし協力隊 永田正彰

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