ノブ_シオダ・メモリアル企画

世界に羽ばたいたヴァイオリニスト

地域の歴史を調べていると川本町の隣にある江津市桜江町(旧川越村)出身の塩田信之さん(以下信之さん)というヴァイオリニストのことが出てきました。

信之さんは1944年に島根県桜江町で生まれる。父 卓爾さん(旧陸軍の軍楽隊所属)に幼少期から音楽教育を受けてヴァイオリンを学びました。高校2年生の時に上京して18歳で結成当初の読売交響楽団に入団をする。そしてその後オランダのコンセルトヘボウ管弦楽団のオーディションを受けアジア人初の第1ヴァイオリン奏者として入団。団員として演奏活動を続けるが1993年にオランダですい臓癌のため49歳で亡くなった。

この島根の田舎町から世界に通じる人が居られたこと、そして日本のクラシック音楽の歴史の1ページとしてもっと広く知られて欲しいと思ったため、塩田さんを偲ぶメモリアル・コンサートを企画しました。この企画は2020年3月まで川本町地域おこし協力隊として活動された伊藤浩平さんと共に進めています。伊藤さんはテューバ奏者でもあり長期に渡りヨーロッパで活動されていて、伊藤さんが最初に留学をする際に信之さんにお手伝いしていただいたというご縁がありました。

第1回目の「ノブ_シオダ・メモリアルコンサート」は2021年10月2日、江津市の水の国にてバロックヴァイオリン奏者の寺神戸亮さんをお迎えして開催しました。塩田さんの功績を称えました。会場には地域住民を中心に約80名が参加して塩田さん親子を偲びました。

第2回目「ノブ_シオダ・メモリアルコンサート」は2022年5月7日に開催。チェロ奏者の鈴木秀美 氏が率いる、楽(らく)遊会弦楽四重奏団がオール・ハイドンのプログラムで演奏しました。アンコールの最後まで古楽器による四重奏の優しい音色が会場に響き渡りました。

次回公演は調整中です。

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